本来なら3月は、インドのケララ州で南インド料理を習う予定だった。
しかし、夫の海外赴任を突然聞かされ、自分の今後の生活が脅かされる不安から、インド旅行は立ち消えとなった。
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tenkinzokunoashiato.hatenablog.com
あの悪夢から約1ヵ月。シンガポールの占い師やカウンセラー、友人などの助けを借りて、随分と回復した私は、また性懲りもなくインドのビザを申請した。しかも、いつも申請している有効期間30日ではなく、今回は1年のビザだ。
インドのe-visaは年2回までしか申請できない。私は先月すでに申請しているので、残りはあと1回。今回、南インドへ料理を習いに行きたいのだが、別のタイミングで北インドのダラムサラも訪れたいので、有効期間の長いビザが必要だった。
1年のビザの申請料を払おうとすると、インドのビザ申請システムから「USD25」を請求された。これは30日のビザの申請料なのだが、本当に正しいのだろうか。ネットでは確か1年のビザはUSD60と書いてあったように思うのだが。8回もインドを訪れているから、お得意さま価格みたいなものが適用されたのか、単にインドのシステムが故障しているのか・・・。後から追加で払えなどと言われなければよいが。
30分くらいかかって、午前11時くらいにすべての手続きを終えた。インドのビザの申請は結構面倒で、両親の名前と出生地まで入力させられるのだ。承認されるまで、インド行きの飛行機でも調べておくか。
「ピコーン」
22時頃、瞑想をしていると、メールが届いた。
なんとインドのビザがもう下りたではないか!申請した当日に承認されたのは、これが初めてだ。
しかも、よく分からないが、30日分のビザの申請料しか払っていないのに、なぜか1年間有効なビザが与えられた。一体、どういうシステムになっているのだろう?
私はなぜか1年間有効なビザが与えられたことに、えらく興奮してしまった。累計の滞在日数が180日を超えないこととなっているが、これで1年間、複数回インドへ行きたい放題なのだ。
「でも複数回ということは、10回未満ってこと?」
と夫に聞くと
「そんなに行かんでしょ!」
と突っ込まれた。確かに仮に9回だとすると、1カ月に1回インドへ行く計算になる。確かにそんなに何回も行けない。
ただ「インドへ行きたい!」と思ったら、すぐに行ける権利が与えられたことがうれしかった。それに30日と言わず、180日以内であれば「ダライ・ラマにお会いするまでダラムサラから離れない!」といったわがままもできるわけだ。
去年ダラムサラで出会ったチベット人から聞いたのだけれど、ダライ・ラマへの面会希望リストに連絡先を書くと、いつ何時に会いにお越しくださいという電話がかかってくるのだそうだ(そのチベット人もそうして法王にお会いしたらしい)。ただし、インドの電話番号が必要で、しかも1カ月以上滞在していないと難しいとのこと。
それにしても、こんなに早くビザが下りるなんて。
「インドにまたいらっしゃい」
と言ってもらえているような気がして、心が温かくなったのだった。