重い身体を引きずってバリから帰国後、念のため、自宅にあったコロナ簡易検査キットで検査をしてみた。すると見事「陽性」。バリの暑さに負けて熱中症になったとずっと思っていたが、私はコロナを発症していたようだ。そりゃあ、しんどかったわけだ・・・。
高熱のピークは既にバリで終えたようで、今は37度しかない。しかし、コロナに既に感染したことのある旦那によると、この後喉が恐ろしく痛くなるとのことで、一応病院へ行くことにした。
「軽症のようですし、自宅で寝ておいてください」
喉の痛みを和らげる薬や咳止めシロップなどが処方されただけだった。
その後、私は眠りに眠った。とにかく眠かった。
シンガポールとバリで熟睡できなかった期間の睡眠を取り戻すかのように、爆睡した。起きて朝食を摂ると睡魔が襲って来て、眠りに落ちる。次に目が覚めると昼食の時間になっていて、食べるとまた睡魔が襲って来て、眠りに落ちる。これの繰り返しだった。
ヨーロッパ出張から帰国したばかりの旦那は文句も言わずに、そんな私の面倒を見てくれていた。
大した意味もなくシンガポールとバリへ行って家計に打撃を与え、仕事で疲れている旦那に迷惑を掛け、私は一体何をしているのだろう・・・。
ダライ・ラマが言っていた。
人によくしなさい。それができないのなら、せめて周りに危害を加えないようにしなさいと。
私は人に良くできないどころか、周りに危害を加えまくっているではないか。
今回の一件で、私はいろいろと思うところがあり、自分の生き方を見直すことにしたのだった。