わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

てんぷら粉のフィッシュアンドチップスと映画

「よし。今日は英語の勉強にしよう」

自分の大事なことに時間を使って、充実した一日を送れるように、毎朝、今日のテーマを決めるようにしている。

先日作った「自分にとって大事なことリスト」の中からテーマを1つ選び、そのテーマに沿って一日のアクテビティを考えるのだ。

今日は英語をテーマに、どうやって一日を有意義に過ごそうか。普通に勉強してもつまらないし、どうせやるなら楽しく学びたい。英語を勉強するというよりも、西洋文化を楽しみながら英語に触れるのはどうだろう。

とりあえず、フィッシュアンドチップスでも食べに行くか。

昔、ロンドンをひとり旅した時に、食事がマズイことで有名なイギリスで、唯一おいしいと思った食べ物だ。ネットで調べてみると、梅田にあるパブが昼からフィッシュアンドチップスを出しているのを発見。さっそく行ってみることにした。

電車に乗り込み、洋書を読んだり英語のポッドキャストを聞いたりしながら、大阪駅で下車。北新地駅方面へ歩いて、パブのある大阪駅前第1ビルの地下へ通じる階段を下りる。

一体どんな感じのパブなんだろうとワクワクしながら、劣化の進んだ市民病院を思わせるようなフロアを歩いていると、場違いなほどに素敵な「パブ・シャーロックホームズ」が現れた!

(うわぁ~めっちゃいい感じの店やなぁ)

重厚感があるクラシカルなインテリアに包まれて、本当にロンドンのパブにいる気分だ。大阪のうらぶれたビルの一画にこんな素敵な空間を造れるなんてすごい。

実際にイギリスにあるパブをモデルにしたそうで

「店の壁紙やガラスなどをイギリスから輸入したんです」

と、笑顔の素敵な店員さんが教えてくれた。

店内をキョロキョロしながら料理を待っていると、熱々のフィッシュアンドチップスとジンジャービア(ノンアルコールだからジンジャエールみたいなもんです)が運ばれてきた。

日本でフィッシュアンドチップスを食べる時にいつも不思議に思うのだけれど、なぜイギリスみたいにタラをパン粉で揚げずに、てんぷら粉みたいなもので揚げるのだろう。本場と同じようにパン粉で揚げてほしいのだが、どこで食べてもてんぷら粉(なのか?)を使っているから、何か理由があるのだろうか。

西洋の食文化を堪能した後は、アメリカ映画「アバウト・ライフ」を観ながらリスニング力を鍛えることにした。

この映画は、歳を重ねて味気なくなった結婚生活や人生に虚しさを抱えている夫婦がW不倫をして、新たな人生の意義を見出していく話。老いることで人生の中に希望を見出すのが難しくなっていく切なさや、人生に虚しさを感じているのは自分だけではないのだという安心感が感じられた。あっという間の90分だった。

aboutlife-movie.jp

気づけば、もう17時。

(今日は充実していたな)

最寄駅から自転車で自宅へ帰る途中に思った。

英語が勉強できたかどうかは別として(汗)、ワクワクしながら新しい場所を訪れ、店員さんとのおしゃべりを楽しみ、フィッシュアンドチップスを食べながらロンドンをひとり旅した頃の自分に思いを馳せ、映画を観て心を揺さぶられた。

たくさん収穫があったのだ。

よしよし、私よ。その調子だ。いろいろ試行錯誤して、自分なりの充実した生活の作り方を習得するんだ。

さて、明日はどんなテーマで、充実した一日を過ごそうかな。