わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

人生の転換期~豆腐のメンタルを抱えて~

シンガポールで占い師のテオさんに話を聴いてもらい、落ち着きを取り戻して日本に帰国した。そして、自宅に着く頃には、もうこの土地での平穏な生活は続かないのだということを受け入れられるまでになっていた。

しかし、不安が渦巻く私のメンタルは豆腐のようにもろく、ちょっとしたことで気分が落ちやすい。たとえば、人の何気ない言葉。私が夫の海外赴任にショックを受けているのを知って、一杯付き合ってくれるという友人が、最近、転職に成功したとかで「今超絶幸せだから話を聴いてほしい!」とのこと。

これを聞いて、

(私はこんなに不安なのに、幸せでいいな・・・)

(私はきちんと仕事が見つかるのだろうか)

(仮に海外赴任について行ったとして、その後、歳を取って日本に帰国した後、ちゃんと仕事があるんだろうか・・・)

などと、不安な気持ちにより一層駆られた。

私は今、人の幸せを見たり聞いたりするだけで、精神が不安定になるようだ。

誰も私の心を落ち着かせるために生きている訳ではないので、仕方がないのだが、メンタルが弱っているときは、会う人を選んだ方がいい。なるべく気分が落ちるようなものは避けるべきだと思った。

そういえば、シンガポールに住んでいた時にお世話になった心療内科の先生が、最後の診療時にこう言っていたのを思い出す。

「次にしんどくなったら、認知行動療法の先生を探してみてください。いい先生に出会えれば効果があると思いますよ」

認知行動療法は、薬物を使わずにメンタル面の不調を治療する、科学的なエビデンスの多い心理療法だ。私の浅い知識では、自分を苦しめている思考パターンを知り、それをより適切なものに置き換えることで、自分の行動をよりよいものにしていくと認識している。

他の人もそうかもしれないが、私には物事を極端にネガティブに考えるクセがあり、それが自分を苦しめていることが多々あった。

今回も「言語の通じない国などに引越ししたら、孤独でうつ病になって、最終的には離婚に至るに違いない」という妄想が止まらず、勝手に自分で不安を作り出している。

(認知行動療法のカウンセリングを受けるか・・・)

この不安定な人生の転換期を、心の健康を保つプロフェッショナルに伴走してもらえると心強い。カウンセリングは2週間に1回だろうから、定期的に公認心理士に不安を話せるし、ネガティブ思考から抜け出す方法を授けてもらえるはずだ。

シンガポールに移住した頃の私はプライドが高くて、人に頼ることができなかった。何もかもを自分1人で対処することで、自分の優秀さを証明したかったのかもしれない。

あれから私はたくさんの失敗をして、歳を取り、自分が優秀などではないことがしっかりとわかった。だから今回は、何でも1人で解決しようとするのではなく、いろんな人の助けを借りたいと思う。

こんなふうに思えるようになったということは、少しは成長したということだろうか。