わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

文章と写真の熱意はどちらへ?

12月くらいからせっせと勉強していた、カウンセラーの資格試験がやっと終わり、晴れて自由の身に。久々に図書館へ本を借りに行くことにした。

すっかり文章を書くことから遠ざかってしまったので、活字に触れて言葉を紡ぐ感覚を取り戻したい。なんせ、ここからは「世界一周をして旅行記を書く」を実現しなくてはならないのだ。

まずは、心理学を勉強していた時に読んでみたかった「実存主義とは何か」と「リフレーム 一瞬で変化を起こすカウンセリングの技術」という本を探す。その後、エッセイコーナーを物色。

それにしても、いろんなエッセイがあるなぁと思いながら、ふと、松浦弥太郎の「今日もていねいに。」を手に取ってパラパラをめくっていると、1枚のメモが挟まっていた。メモの内容はこうだ。

「オニギリたべて良いよ。

卵焼き一切れ残すこと。

できればベーコンも!」

なんで卵焼きを一切れだけ残さないといけないのだろう。その一切れを一体どうするつもりなのか。ベーコンもあるということは、これは朝食なのだろうか。このメモを読んだ人は、なぜメモをわざわざ本に挟んだのだろう。普通なら捨ててしまいそうだが・・・。

メモをそのまま本にそっと挟んで、「今日もていねいに。」を本棚に戻す。代わりに「スットコランド日記」をはじめ、5冊の本を借りることにした。

スタバでチャイをすすりながら、先ほど借りた「一瞬のアジア」という写真集を眺める。実は、この写真集が気に入っていて、借りるのは2回目。ネパールやインド、ブータン、ベトナム、インドネシアなどアジア各国の人々の生活が切り取られていて、写真から現地の人たちの息づかいまでもが聞こえてきそうなのだ。

ページをパラパラとめくりながら、自分が旅してきたアジアの記憶を重ね合わせる。

(昔はアジアをひとり旅しながら、一生懸命、写真を撮って、ブログに体験記を書いたな・・・)

ここ数年、文章を書くことや写真を撮ることに対する熱意が急速に失われてしまった。自分が何のために文章を書いているのか、もともと何を書きたかったのかがわからなくなってしまった。商業用に旅行記事だけ細々となんとか書き続けているが、世界一周の旅行記を書いてAmazonで自費出版でもしたら、ライターは廃業する予定だ。

ただ、心のどこかで、そんな自分に寂しさを感じなくはない。

今に比べて文章は稚拙でも、無我夢中で写真を撮り、旅の出来事を綴っていた頃の自分は、一体どこへいってしまったのだろう。

そんなことを思いながら、1ページ、また1ページと写真集をめくるのだった。