すっかりバードウォッチングにハマった私は、さらなる鳥との出会いを求めて、新たな野鳥観察場所を探すことにした。
兵庫県立東播磨中央公園では、青くて美しい鳥「ルリビタキ」が見られるらしい。他にも、カワセミやコゲラなど、さまざまな野鳥がいるようで、さっそく行ってみることに。
都市公園として兵庫県No.1の広さ！東京ドーム81.7個分
自宅から東播磨中央公園までは、車で約50分。三木市は晴れていたのに、加東市の公園に到着すると雪が降っていた。
野鳥が見られる自然散策ゾーンに一番近い第6駐車場に車を停めて、雪が降りしきる中、散策を始める。園内マップには「野生動物出没」とあるけれど、猪とかが出るんだろうか・・・。
コンクリートの歩きやすい散歩道
園内に入ると、きちんと整備されたコンクリートの道が続いていて歩きやすい。歩き始めてすぐに、木に小鳥がたくさんとまっているのを発見！しかし「あぁ、ジョウビタキね」と、塩対応で通り過ぎる。昨日は写真を撮れたことをあんなに喜んでいたのに、すみませんね。今日のミッションは、幸せの青い鳥（と勝手に思っている）ルリビタキなもんで。
15分くらい歩いただろうか。雪がどんどん激しく降ってきた。地元のみなさんが、レインコートを着たり傘を差したりしているのに対して、私はニット帽とユニクロのダウンだけ。思ったよりも寒くないけれど、すぐに撮れるようにと首にかけているカメラが濡れるのが気になる。
そして、ついに視界が真っ白になるほど雪が・・・。
「今日は引き返すか・・・」
服装が甘くて、とうとう頭痛がしてくる始末。何も見られなくて残念だけれど、今日はギブアップすることにした。
そこには予期せぬ出会いが！
速足で駐車場へ向かっていると、私から5mくらい離れた道の端っこで、何かがジーッとこちらを見ている。
「えっ？！キツネ？！」
思わずシャッターを切ったが、キツネは私をチラチラ見ながら、林の奥の方へ隠れてしまった。
その後も、その場に立ち尽くす私をキツネはずっと見ている。野鳥観察に来たつもりが、キツネに出会うとは！昔、奈良の雪山で遠くから見たことはあるが、こんな近くで見られるなんて感動！
手を振ったり、双眼鏡で見たりしている私を横目に、キツネはのんびりと毛ずくろいを始めた。人に慣れているのかもしれない。こうして動物が出るので、皆さんラジオを流しながら歩いていたんですね。
いつも風景写真を撮ることが多かったけれど、今回キツネを撮って、生き物を写真に納める楽しさを知った。出会えるかどうかは運にもよるので、撮れたときの喜びがひとしおだ。
次は雪対策をしっかりとして、ルリビタキや野生動物に会いに来たい。
