毎日のように散歩をしている三木山森林公園では、20種類以上の野鳥が見られるのだそう。今日は2,000円で買ったポンコツ双眼鏡を持って、野鳥観察をしながら歩くことにした。
双眼鏡越しに私と目が合い、戸惑うツグミ
いつもなら「舐めたら遭難コース」を黙々と歩くのだけれど、今日は鳥の鳴き声に耳を澄ませながら、芝生大広場をゆっくり散歩する。
「カサカサッ」という音が聞こえて、木や落ち葉がある斜面に目を凝らすと、ハトよりも小さくスズメよりも大きい鳥を発見！白、黒、茶色の地味な外見ながら、眼光が割と鋭く、キリッとした顔立ち。野鳥に詳しくないけれど、ツグミと思われる。
ツグミは双眼鏡越しに私と目が合い、少々戸惑っているようだった。「え？お前、何？俺のこと見てんの？」といった感じで、まず固まった。その後、左右に意味もなく歩いたり、枝から枝にせわしなく移動したり、挙動不審に陥っているように見えたのは気のせいか。
ところで、皆さんが、コンクリートの散歩コースをせっせと歩いている間、私は自動販売機の裏にある雑多に生えた森林を一生懸命見ていたのだから、不審極まりない。背後で「あいつは一体何をしているんだ？」と言わんばかりに、何人かが通り過ぎていくのを感じる。
カモ、バン、ヒヨドリ・・・ジョウビタキもいる！
双眼鏡がちゃちくて視界がぼんやりしているうえに、遠くまで見えすぎて距離感がつかめない。こんな調子だから、肉眼で鳥を見つけても、双眼鏡で捉えるのが難しい。そんなときは、池にいる大きな鳥が狙い目です。「そんなの肉眼でも見えるじゃないか」と思うでしょうが、アップで見るとそれはそれで面白い。
カモが水面にくちばしを突っ込みながら、スイーッとこちらに向かって泳いで来たり、バン（黒色の毛並みに、黄色のくちばし。足が緑色なんです）が、よちよちと池に入って行ったり。
バンをジーッと見ていると、またもや目が合った。「あいつ、何でずっとこっち見てんだよ・・・」と、バンもツグミと同じように戸惑いながら、水草の中にコソコソと隠れてしまった。そんなところに隠れたって、しっかり見えてますよ。ふふふ。
他にも、ヒヨドリやお腹がオレンジ色のかわいいジョウビタキも見ました。写真で伝えられないのが非常に残念！
いつもの散歩が新鮮に
それにしても、双眼鏡で鳥を間近に見るのはとても新鮮だ。いつもはぼんやりと遠くからしか見えなかった、鳥の出で立ちがはっきりと見えてかわいらしい。それに、枝にある数少ない木の実を一生懸命つついているのを見ると、健気だなぁと思う。冬は鳥だって大変なのだ。
野鳥図鑑があるともっと楽しいはずなので、さっそくamazonで買うことにした。ゆくゆくは野鳥の素敵な写真が撮れるように、望遠レンズも調達したいところです。その前に、もうちょっとまともな双眼鏡を買った方がいいかな？
