わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

【釣り】あなたはどっち?賢く稼ぐ鳥 or せっせと潜る鳥

旦那が釣りに行こうというので、気乗りしないけれど付き合うことにした。自宅からチャリで5分もかからないところに、結構人気の釣りスポットがあるのだ。

明石大橋が見える開放的な景色を前に、皆さん釣りを楽しんでいます。景色が良い場所は、ハマチやブリなどの大物を狙っている釣り人たちが占拠しているようだ。始めから小物狙いの、しかも釣れる見込みが少ない私たちは、大海原とは反対側の波止場に腰を下ろす。

私は釣り糸を海に垂らして、あたりがきたら引き上げることしか知らない。したがって、釣り糸を竿にくくり付けたり、エサをセットしたり、万が一魚が釣れた場合の対処などは、すべて旦那の担当となる。

ポチャン。

釣り糸を海に放り投げるも、何の反応もない。あ~あ、暇だなぁ。今日が常夏ならば、ビールでも飲むのだけれど、あいにく曇りでしかも少し寒い。

すると、ビギナーズラックよろしく、私が気色の悪い魚を釣り上げた!釣りに詳しい知人に聞いてみたところ、これはベラの一種らしく、煮つけにするとおいしいらしい。

旦那が海に魚を返してやったら、大きな白い鳥が素早くその魚をくわえて行った。

実はこの鳥、なかなか厚かましい。よく釣れるおじさんの近くでじっと待機して、釣れた魚をもらえるのをまだかまだかと待っているのだ。人間が危害を与えてこないことや、要らない魚をくれることを知っているので、自分で海に潜ってエサを取らない。ずっとこうして、人が釣った魚をあてにしてやがる。

「ねぇ、まだなの?」という鳥からのプレッシャーが半端ない

一方、もう少し小ぶりの黒い鳥たちは、せっせと冷たい海の中に潜って、一生懸命エサを探していた。私が旦那に「見てみ!あの黒い鳥!ちゃんと自分で潜って、エサ探してんのに!あの白い鳥よ!」と怒り心頭気味に言うと、旦那がボソッと言った。「賢く稼ぐ・・・」

私はどちら側なのだろう・・・。せっせと汗をかいて自分でエサを探すのか、自分で汗をかかずに大きな魚を手に入れるのか。賢く稼ぎたいような気はするが、やはり自分で汗をかいてエサを探したい。その方が、何倍もおいしい気がする。

「そんなこと言ってたら、いつまで経っても楽できませんよ~ほほほ」

と、満腹になり、大きな翼を広げて飛び立って行った白い鳥に、笑われているような気がした。