わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

ケララで食べた絶品南インド料理を求めて<その2>

今日もまたリトルインディアに南インド料理を食べに行く。

2軒目に訪れたのは「MTR Singapore」というベジタリアンの南インド料理屋だ。まだ12時前なのに、店内はすでに込み合っている。

昼にタリ―を食べるとお腹がいっぱいになりすぎて、夜、南インド料理を食べられなくなるので、今回はドーサというクレープみたいなものをカレーにつけて食べる軽めのものを注文した。

ドーサの表面はカリカリしていて、とてもおいしい。カレーはサンバルとココナッツチャツネの2種類。食べながら「これこれ!ケララで食べたやつ」とひとりニヤニヤしていた。

ふと、相席になった目の前の男性が食べているタリ―に目を移すと、昔、自分がケララで食べたカレーによく似ている気がした。

「おいしそうですね」

と男性に話しかけると

「えぇ。これはタリ―のフルセットです。ミニタリ―というカレーの種類が少ないものもありますが」

とのこと。

夜に食べに来ようかなと思ったら、タリ―はランチだけしか食べられないのだそう。

しまった。私はこれを食べるべきだった。明日、シンガポールを発つので、もう食べられないじゃないか・・・。もしかしたら、ケララで食べたものに味が近いかもしれないのに!

ドーサはおいしかったが、納得のいくタリ―を食べられずに、シンガポールを出ることが残念でならない。

どこか夕食にタリ―を出している店はないか探してみると「SARIGAMA GRAND RESTAURANT」という店で出しているのを発見。グーグルの評価も4.8とかなり高い。夜にもう一度、リトルインディアへ出かけることにした。

(こ、これだ!!)

ひと口食べて、すぐにケララで食べた味に限りなく近いと思った。薬草みたいな風味のラッサム、材料が何かはよく知らないが酸味のあるヨーグルトのようなもの、インゲンとグリーンピースを何かのスパイスで絡めたもの、ナスのスパイス炒め?

とにかく、何種類ものスパイスがふんだんに使われて、複雑で豊かな味を作り出している、あのケララ料理そのものだった。

店員さんに南インド料理の大ファンであることを伝え、家で作ってみたいので、それぞれのカレーの名前を教えてくれないかと頼むと、親切に教えてくれた。

しかも、おまけにもうひとつデザートを出してくれた。お腹がはちきれそうだったが、このデザートもおいしかった。ココナッツ風味のシフォンケーキに、これでもかというくらい油をしみ込ませたようなスイーツだった。

納得のいく南インド料理を食べられて大満足。シンガポールに来た甲斐があった。

今回思ったのは、南インドへ行って、ちょっと料理教室で南インド料理を習ったくらいでは、上手に作れるようにはならないのではないかということだった。

これだけ種類が豊富で奥深い南インド料理が作れるようになるには、きっと長い時間が必要に違いない。一気にたくさん作ろうとせずに、1品ずつ試行錯誤しながら、丁寧に作り方を習得していきたいものである。

(またひとつ、人生を豊かにしてくれるアクティビティを見つけられたな)

これにて、シンガポールでの南インド料理食べ歩きは終了だ。ホテルの値段が高いシンガポールに長居はできない。

さて、ここからどうしようかな。