わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

海外移住ではありません。えらい長い海外旅行です

先日の認知行動療法のカウンセリングを受けたおかげかわからないが、思考パターンがポジティブになり、夫のパスタ国赴任に対する新たな見方を思いついた。

私はパスタ国へ移住するのではなく、えらく長いことパスタ国を旅行するのだと考えればどうだろう。つまり、今住んでいる自宅を引き払わずにそのままにして、あたかも海外旅行をするかのように、私はスーツケース1つでパスタ国へ行き、夫と一緒に住んでしまおうというわけだ。ビザ関係の調査は必要だが。

シンガポールへ引っ越した時のような「海外移住」をするとなると、ハードルが一気に高くなる。日本の家を引き払い、荷物をすべて移住先に国際輸送し、現地で仕事を見つけて、イタリア語を学んで、友人を探して、新しい生活を作っていく。これは労力、精神面、経済面での負担が大きくて、考えただけでも憂鬱だ。特に、日本の自宅を引き払うのは多大な工数がかかるし、引き払ってしまうと日本に帰国が決まった時に、また新居を探して、家財道具や家電などを買いそろえなければならない。それにパスタ国に適応できなかった時に、戻る先がなくなる。

それに比べて、「長期旅行」をすると考えれば気楽なもんだ。

旅行なのだから自宅を引き払う必要はないし(長期不在の対策は必要だが)、いつも旅行時に持って行くものだけをスーツケースに詰めればよい。いくらかの服や靴、化粧品、PC、カメラくらいか。足りなければ現地で買える。旅行中でも友達は欲しいが、別にイタリア語が話せるようにならなくてもいい。パスタ国の生活が気に入らなければ、いつでも日本の生活に戻れる。

問題は仕事だった。就労ビザがないと、仕事ができなくて暇を持て余すのではないかと心配だった。しかし、現地採用の仕事はできなくても、自分が将来やりたいことに繋がる何かができれば、問題にはならないかもしれない。

私が将来やりたいことは、カウンセリングとカフェを融合させたような店を持つことだった。悩んでいる人の話を聴くとともに、悩みを忘れるくらい美味しい料理を出す。暗い顔をしていた人が少しでも笑顔になって帰ってもらえるような。

そのために、去年、傾聴のトレーニングを積んで、この1月にとあるカウンセラーの資格試験を受けた。今回、夫のパスタ国赴任を知って、シンガポールから日本へ戻って来てしまったが、本来はその後南インドへ渡り、南インド料理作りを習得する予定だった。南インド料理は本当に美味しくて、一口食べただけで「んん~!!??」と目を見開いてしまうレベルなのだ。これを暗い気分になっている人にも食べてもらいたい。美味しい物を食べれば、一時的にでも気分が明るくなる。

ケララで食べた南インド料理です

「カウンセラーの資格も取られるとのことですし、将来と言わずに、それをパスタ国でやればいいのでは?」

認知行動療法のカウンセラーにこう言われて、まぁ、確かにできなくはないと思った。南インド料理作りは、パスタ国へ行く途中に南インドに寄って習得すればいいし、お金は受け取れなくても、ボランティアとして活動できれば経験を積むことができる。何より、それで誰かの役に立てるのなら私もうれしい。

先週の火曜日に、夫からパスタ国への赴任を聞かされて、打ちのめされていたことが遠い昔のように感じる。それもこれも、シンガポールで私の悩みに寄り添ってくれた占い師のテオさんやカウンセラーのおかげだと思う。

こうしていろんな人に助けてもらった分、パスタ国では自分も他の人の役に立てるといいな。