「なんか話聴いてたら、私、ワクワクしてきた!」
「本を出したら、教えてくださいね!買いますから」
「行けるといいですね」
私が「世界一周して、その旅行記を書いて、本を出したいという夢があるけれど、どうしても、あと一歩が踏み出せない」と話したときに、とある仲間たちが私に掛けてくれた言葉だった。
20代の頃から、いろいろと世界一周旅行に出られない理由を作っては、自分で自分を諦めさせてきた私だったが、今回、この温かな仲間たちに背中を押してもらい、ついに世界一周旅行に出ることにした。
しかも、来月に。
私は今まで心のどこかで、世界一周すると、世間からこんなふうに馬鹿にされるのではないかと恐れていたのかもしれない。
「世界一周して、本を出すなんて、何を夢みたいなこと言って」
「みんな、せっせと働いているのよ」
「大人は、自分のやりたいことなんて我慢して、働くのが普通でしょ」
この仲間たちに話した時も、きっとそんな反応が返ってくるのに違いないと思っていた。でも、彼女たちは馬鹿にするどころか、応援してくれたのだ。
私にとっては、新しい体験だった。
自分のやりたいことをしても、批判されたり馬鹿にされたりしないなんて・・・。
そして、ついに今日、世界一周航空券を予約してしまった!
世界一周ルートは、世界一周航空券を発売しているスターアライアンスやワンワールドのウェブサイト上で自分で組める。
だが、私は旅行会社の社員ではない。世界の航空ルートに詳しいわけでもない。
そのため、ルートを作っては考え直し、作っては考え直しを何回も繰り返し、数十時間は費やしたと思う。しまいには「私は一体何をしているのだろう?」と、あわや世界一周するという目的まで見失いそうになってしまったほどだった。
そんな目に遭いながらやっと予約をしたものの、チケット代(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米を回って、約49万円だった)を払うためには、JALのチケットセンターへ電話しないといけないという。
なんのためのオンラインシステムなのか。
しかも、全く電話がつながらないではないか。
全盛期のラルクアンシエルのコンサートチケットを、チケットぴあに電話して取ろうとした時と同じくらいつながらない。
英語専用の電話番号なら通じるのではないかと思い、電話してみたけれど、こちらもダメだった。
私は今回、ワンワールドの世界一周航空券を予約しているのだけれど、予約から24時間以内に支払わないと、予約は無効になるとのこと・・・。
果たして私は、世界一周航空券を無事に買うことができるのか!?