ブラックペッパー、マスタードシード、ヒング、タマリンド・・・。三ノ宮の神戸スパイスへ行き、必要な香辛料はすべてそろえた。
ついに南インド料理作りを開始する！
今回作るのは「ラッサム」。南インドのケララでさまざまなカレーが並ぶタリー食べると、必ず「ラッサム」が入っていた。私のお気に入りの1 品でもある。
薬草風味の独特な味わいが特徴で、黒こしょうのパンチが効いている。他にもクミンやマスタードシード、ターメリック、ヒング、にんにく、パクチー、トマトなどが混ざっていて、味がとても豊かなのだ。
レシピはYoutubeで見つけた「5分でラッサム」という簡単そうなものを参考にすることにした。
動画を観ると、まぁまぁ簡単に作れそうだと思ったのだが、そうでもないらしい。
まず、すり鉢で、黒コショウとクミン、皮つきのニンニクを潰すのだけれど、ニンニクがそんなに簡単には潰れない・・・。
動画ではニンニクがとても細かく潰されていたが、私は諦めてやや大きいままで次の工程へ移ることにした。あまり長時間潰しすぎると、多分、風味を損なう。
他にも動画だけだと、いろいろと分からないことがあった。火加減とか、どれくらいの長さを炒めるのかとか、タマリンドウォーターの作り方はこれでいいのかとか…。
(あぁ、やっぱりインドで直接ならうべきだったかな)
などと考えているうちに、一応、それらしいものはできあがった。
食べてみると、ラッサムらしい味はする。しかし、私が記憶している味とは何かが違う。酸味が強すぎるのと、辛すぎる。レシピ通りに赤唐辛子を3つ入れたのだが、私には辛すぎた。おでこから汗が噴き出る。ラッサムが辛すぎて、おまけに作ったジャガイモのサブジの味は全く分からない。
それでも、ご飯にかけて食べると十分においしかった。南インドの風が感じられた。ラッサムを初めて作った割には、うまくできたような気もする。
（よしよし、明日はサンバルを作ろうかな）
1品ずつ作れるものを増やしていって、いつか本場のタリーのように、何種類ものカレーを並べて誰かに出してみたい。
4月はエネルギー不足で断念したインド行き。
またケララへ、南インド料理を食べに行ける日が来るだろうか。
