わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

「いつか台湾暮らし」のひそかな夢に照らされて

約6年間、中国語を勉強しているにも関わらず、今回の台湾旅行では惨敗だった。

コンビニやパン屋のレジで、店員さんが私に質問するのだが、何を聞かれているのか分からない。オタオタとするばかりで、何も返答できずに、優しい台湾人の店員さんたちを無視してしまった。ごめんなさい・・・。

そういう事態に出くわすたびに、ネットで「台湾 コンビニ 中国語」などと検索して「あぁ、こう言っていたのか・・・」と、後から納得するということを繰り返した。ちなみに、ファミマの店員さんは「会員ですか?」と聞いていて、パン屋さんは「袋は要りますか?」と聞いてくれていたようです。それを無視するなんて、なんてヤクザな客だ。

台湾2日目のランチでした

そんなことを繰り返しているうちに、こう思った。

(これ以上、オンラインレッスンでいくら教科書を勉強し、難しい級の中国語検定に合格したところで、実際に話せるようにならない)

英語を学んでいた時も同じように感じたことがあり、アメリカに渡って働きながら英語を学んだところ、英語力は飛躍的に伸びたのだった。

(台湾で数ヵ月間、語学を学んで、働けないか)

アメリカは、治安の悪さや食生活の違いなどから肌に合わなかったが、台湾なら住めそうな気がする。シンガポールに3年ほど住んでいたこともあり、中華圏の人たちにも中国語にも中華料理にも親しみがある。中国本土で暮らすと、いろいろと心拍数の上がることが多そうだが、気候も人も穏やかな台湾なら、比較的すんなりと溶け込めるのではないか。

これはどこの国でしょう

いつか台湾で、働きながら暮らす―—。

そんな自分の姿を想像したら、これから一体どんなふうに生きて行けばいいのか分からず、途方に暮れていた自分の心の中に、小さな灯りが灯ったような気がした。叶うかどうかは別として、自分が肌感覚で想像できる夢が1つできただけで、前に進んでいけそうな気がする。そういうチャンスが来たら掴めるように、中国語を真面目に勉強しよう。占い師が言っていたように、今の仕事を何とか続けよう。

昔は「仕事の大きな成果やキャリアアップに直結しないものは、やる意味がない」と、どこかで思っていた。でも、50歳でカナダに留学した光浦靖子さんみたいに、やってみたいと思ったら、何だってやってみたらいいではないか。歳を取って自分の人生を振り返ったときに「あの時、素敵な時間を過ごせたなぁ」と思えるような経験がたくさんあれば、幸せな人生だったと思えるのではないか。

そんなことを思いながら、日本でいつもと変わらない1日を、少しだけ前向きに過ごすのだった。