とうとう帰国する日になってしまった。
昨日、占いに行ってから元気を取り戻した私は、この3日間、ろくに出かけもせずに、ホテルでぐうたらしていたことを急に後悔した。しかし、もう遅い…。
チェックアウトまで、まだ時間がある。「あぁ…もうちょっと台湾にいたかった」という執着を手放すため、少し散歩することにした。
ホテルの近くには、地面に敷いた段ボールに座り、道ゆく人に小銭を恵んでもらおうとする老人や中年が3組ほどいた。彼らを見て見ぬ振りし、路地に入ると、開店準備中の市場に迷い込んだ。カツラは「假髪」というらしい。中国語の「假」はフェイクという意味だ。
お茶を飲んで台湾を思い出せるように、凍頂烏龍茶のTバッグを買い、汗だくになる前にホテルに戻った。
「よし！帰ろう！」
お茶も買えたし、今回の充電旅行で、これ以上やり残したことはない（望み通り、ほぼなんもしなかったという意味になる）。
タクシーで空港へ行ってもよかったが、最後まで台湾を味わえるように、50分ほどかかる電車で空港へゆっくり向かった。
そして、最後の台湾料理を堪能。またよく分からないものを注文したが、やはりおいしかった。黒胡椒のきいた、やや酸味のあるスープに、ザーサイ？。牛肉とキュウリ、ネギを包んであげた分厚い春巻きのような食べ物を、ちびちび甘い豆乳を飲みながら食べた。
中国語を勉強し始めてから約6年。初めて、中国語だけで、飛行機のチェックイン手続きができた(涙)。飛行機関係は、聞き取れないことでトラブルになるのを避けるために、いつも英語を使っていたが、もう大丈夫なようだ。
それにしても、台湾に来た時とは打って変わって、ずいぶん気が楽になった。また日本で「あぁー！！もうダメだ！」となっても、もう一度台湾に来て「何もしない旅」をすれば充電できる。アジアに自分の新しい居場所ができたような気がした。
ありがとう、台湾（涙）再见！
#台湾 #旅行 #充電満タン
