わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

12/9(金)3年ぶりにシンガポールへ!~占い師と中国語の先生との心温まる再会編~

シンガポール2日目は、2人の友人と再会し、幸せな1日だった。

特に、どんなにお互いの距離が離れても、どんなに会わなかった期間が長くても、シンガポールで一緒に過ごしていた時と同じように、2人とも私に接してくれるのがうれしかった。

まず始めに会いに行ったのは、チャイナタウンで占いをしているおじさま。シンガポール生活に馴染めなくて駆け込んだ時と同じように、私の近況や悩みをじっと聞いてくれ、食事にも連れて行ってくれた。

おじさまとの最も印象的な会話は、私が時々、気が滅入ったり落ち込んだりすると話した時にくれたアドバイスだった。

「コインに表と裏があるように、何事にも両面がある。落ち込んだ時には、物事の良い面を見て、気分をひきあげられるようになりなさい」

いろんなことを英語と中国語で話していると、あっという間に2時間が過ぎてしまった。

「またシンガポールに会いに来ます。どうかどうかお体を大切に・・・」

膝の調子が悪いとは聞いていたが、65歳は越えていると思われるおじさまの歩くスピードが、昔に比べてかなり遅くなっているのが気がかりだった。それに、どことなく活力が低下しているようにも見えた。

それに引き換え、私の初代の中国語の先生であり、今は良き友人の中国人は、以前と変わらず元気そうだった。まぁ、彼は私と同い年だから、まだまだ元気でないと困るが。

そんな彼が「これプレゼント!」と言って、TWGの高級茶をくれたのには驚いた。私のためにわざわざこれを買いに行ってくれたのか・・・。なんていい奴なんだ。

その後、彼は、ものすご~く早い中国語で、マシンガンのようにしゃべり続ける。

「中国語はその後どうだ?」

「口語をもっと鍛えたいなら、中国語の映画をたくさんみろ」

「辞职の発音がちょっと違う。もっと口を横開けてこうだ!」

「サッカーの試合みた?日本はすごかったねぇ」

私、中国人じゃないんですけど。ちょっとはゆっくり話すとか英語使うとか、手加減してもらえませんかね。しかも、唾が飛びまくって、飛沫がすごい(笑)。もしこの人がコロナに感染してたら、私も100%感染するだろう。

30分くらい経つと、脳疲労を起こし出し、何を言っているのかよくわからなくなってきた。そんな中、彼に言われてうれしかったのは「あんたは国際人だよ」という言葉だった。きっと中国人である彼をはじめ、出身国問わずいろんな人と交流をしている私を見て、そう表現したのかもしれない。

彼の言葉がきっかけで、日本の生活が長くなるにつれて失いかけていた、自分のアイデンティティの一部を取り戻した気がした。海外と接する仕事をずっとしてきた私にとって、海外は常に身近な存在だった。しかし、この5年くらいは遠い存在になりつつあった。

「わざわざシンガポールまで会いに来てくれて、ありがとうな。お土産もありがとう。中国語学習で困ったことがあれば、連絡してよ」

「こちらこそ仕事終わりに、わざわざ来てくれてありがとう。また会いましょう!」

本当はもっといろんなことを彼に伝えたかったのに、中国語で表現できないのがもどかしい。

次に会ったときは、中国語でマシンガントークに応戦できるように、一生懸命勉強するぞ!と決意を新たにしたのだった。