とあるベンチャー企業が仕事の依頼をしたいとかで、オンライン面談をすることになった。
が、約束の時間になっても、なかなか現れない。
やっと現れたと思ったら、いろいろとなっていないことこの上ない。
せっかくご連絡いただいたのに申し訳ないのだけれど、仕事内容も私じゃないといけないわけでもなさそうだし、第一ちょっと対応が無礼だ。面談開始から5分で、笑顔で面接を打ち切ってやった。
それでも、夕飯を作りながら、無礼な対応についてしばし悶々とする私。
(忘れよう。もう関係ないし)
しかし、人間、忘れようとすればするほど、思い出されるものである。
そうだ!私はカウンセラーの勉強をしていたのだった。無礼な会社の対応に悶々とするクライエントが来たら、どうするのだった?
話を聴いて、クライエントの感情を受け止めるんじゃなかったのか?
それを自分で自分にしてあげよう。
(今日、面談した会社、すっごい失礼だったんだよ!)
(すっごい失礼だったんだね!どこが失礼だったの?)
(時間通りに現れないし、誰も仕事を受けると言っていないのに、週xx時間以上、確保できることが最低条件ですとか、上から目線で言ってきたの)
(自分は時間も守らないのに、一方的に、条件を突き付けて来たんだね!その時、どんな気持ちだった?)
(腹が立った!)
(腹が立つよね!)
と、私は炒め物をしながら、ぶつぶつと1人2役で、自分の中の小さなカウンセラーと対話した。
すると、なぜか気が晴れて行き、最後は「きっとあの採用担当者も、色んな人に仕事のオファーを断られて、大変なんだろうな」などと、相手を気遣えるようになるから不思議だ。
今までは、怒りや悲しみ、苛立ちなど、自分の負の感情を抑え込んでいた。が、抑え込めば抑え込むほど、注目したくなるのが人間のさがというもの。
これからは、こうして、自分の中に育った”小さなカウンセラー”に、ありのままの気持ちを打ち明けることで、昇華させよう。
私の中の、小さなカウンセラーに乾杯!