先日、桜を観に行こうと思い立ち、せっせと電車を乗り継いで、京都まで行った。目当ては、八坂神社のしだれ桜だった。
その日は4月上旬とは思えない暑さで、少し歩いただけで汗ばんだ。三条京阪駅で下車した後、八坂神社までは15分も歩かねばならない。
(ムリ。ちょっと休憩しよう・・・)
2階が茶屋になっている和菓子屋さんに入った。そこで抹茶パフェを食べてから、八坂神社へ向かうつもりだった。
が、パフェを食べた後、「うん、よし。帰ろう」と、そのまま自宅へ引き返してしまった。この抹茶パフェを食べるためだけに、約3時間かけて、自宅と京都を往復したことになる。家に着いた後、一体私は何がしたかったのだろう?と、謎に思った。
旦那が近々海外出張へ行くというので、その間、私は別に日本にいなくてもいいだろうと思い、ベトナムや台湾行きの航空券をチェックすることにした。
(どっちでもいいけど、行って何をしよう?)
特に、観光がしたいわけではない。どちらも既に行ったことがある国だ。きっとベトナムでも台湾でも、毎日、日本でしていることと同じことをするだろう。オンライン英会話や中国語会話を受け、5000歩以上あるき、カウンセラー講座のelearningを受け(えぇ、カウンセラーの勉強をしてるんです)、書く仕事があればパソコンに向かう。だったら、なぜわざわざ異国へ行くのか?
先日の京都といい、このアジア行きといい、私はきっと、自分が行きたいところへ自由に行けるんだ。どんなときでも、自分の人生は自分の手の中にあるのだということを、フラッとここではないどこかへ行くことで、確かめたかったのかもしれない。
皆さんも、そんな経験ありませんか?