わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

世界一周の夢を叶えるために

「いつか世界一周したい」の「いつか」をいつにするのか悩んでいる。「いつか」と言っている限り、永遠に実現しない。老後に旅行をたくさんしたいという人は多いが、私は、自分のやりたいことを老後までとっておきたくない。老後はおろか、明日や1年後だって、生きているかどうかもわからないのに。

老後があったとしても、体力や気力は30代(あと数カ月しかないけれど)の今よりもかなり劣っているだろう。ベトナムのスパで、マッサージをしてもらったベトナム人のお姉ちゃんと仲良くなり、彼女のバイクの後ろにまたがって、夜遅くにディスコへ一緒に行って酒を飲むなどという冒険も、よぼよぼのばあさんになればできなくなるに違いない。まぁ、そういうことができる若いばあさんではありたいが。

彼女が私をディスコに連れて行ってくれたベトナム人だ

3ヵ月間、アジア8か国を一人旅したことがあるので、世界一周をすることはそんなに難しいことではないと思っている。あの3ヵ月の旅が、もう少し長く広い範囲で続く感じだなというくらいの感覚だ。準備をすることと言えば、どこにどれくらいの期間行きたいのかを考えて、世界一周航空券を買って、一番始めに訪れる国のホテルくらいは予約して、3日分くらいの服や下着など生活必需品だけをバックパックに詰めるくらい。コロナで入国手続きが複雑になっているので、それを確認しなければならない面倒さはある。

入出国があんなに簡単だった日々が恋しい

世界一周をした人は、出発日をどうやって決めたのだろう。「夢」から「そのうちやってくる現実的な予定」に、どうやって変えていったのか。アジアを3ヵ月間、一人旅することになった自分の経緯を思い出してみる。

「旅に出る」と決めたきっかけは、移住先のシンガポールで何もかもが上手くいかず、適用障害になって休養を余儀なくされたことだった。「もうこれ以上、周りに振り回されるのはごめんだ!私は自分のやりたいことをやるんだ!」といきり立って、旅に出ることを決意。その勢いを保ったまま、正味1ヵ月くらいで、行先を決めたりバックパックを買ったりして準備したと思う。今思えば「旅に出るんだ!」と決めて、具体的に旅程を細かく立てだしたら、自動的に旅立つ日が来たという感じだった。

3ヶ月の旅に出ると決めた、1カ月後にブータンを訪問

本当はシンガポールに引越しする前に、いろんな国を旅したかった。しかし、いろんな事情でそうはいかずに、まずはシンガポールへ行ったのだ。その後、ちっともやりたいことをしようとしない私を神様は見かねて「やりたいことをやりなさい」と、背中をポンッと押してくれたのかもしれない。

「必ず世界一周する」という小さな決意を頭の片隅に置いておけば、そして機が熟せば、神様がまた背中をポンッと押してくれるのだろうか。