近所のスパイス店へ買い物に行き、冷凍のモモを購入。「レンジでチンしてから蒸して」とネパール人に言われたので、鍋で蒸すことに。
その間に、モモにつけて食べるソース（これも凍ってる）を、レンジでチンしたら爆発した！見事にプラスチックの容器がぶっ壊れて、というか溶けたんだろうか、中身のソースが電子レンジ中に飛び散ったではないか。無残な姿になったソースをスプーンでかき集めようかと思ったけれど、諦めた。今日は、素のモモを堪能しよう。ちょっと味が物足りないけれど、仕方あるまい。
食べながら、モモを食べた国々を思い出す。
真っ先に思い出すのは、ネパールだ。ネパールに滞在中、ほぼ毎日通ったカトマンズのレストラン。ひとりで来ていた私を気遣ってか、毎日、店のおじちゃんが話しかけてくれた。「今日はどこへ行ったんだ？明日はどうするんだ？気を付けるんじゃぞ」。レストランのおじちゃん達と仲良くなり、最後に記念写真を撮った。今、このお店はどうなっているんだろう・・・。
次に思い出すのは、インドのダージリン。ダージリンには、たくさんのネパール人が住んでいて、私のガイドさんもそうだった。とても気配りができて人間性が素晴らしい彼は、私が尊敬する人のうちの1人となった。この写真のモモも、自分でお金を払うと言っているのに「ここのモモはすごくおいしいから」と彼が食べさせてくれたものだった。
他にも色んなものを私に買い与えてくれたので、最後の日にチップを多めに渡したら、「チップを多くもらいすぎたから」と言って、紅茶をお返ししてくれた。しかも、昼間に私が買ったのと同じ種類のダージリンティーだった。彼は、私が泊まっているホテルを出た後、わざわざ紅茶店へ行き、またホテルに戻ってきてくれたのだ。私は彼の「人に良くしたい」という純粋な姿勢に、心を打たれた。
ダージリンは、観光で成り立っている地域。外国人観光客が来られない今、一体どうしているんだろう。元気にしているといいのだけれど・・・。
あとは、北インドのラダック。ここのモモは本当に美味しかったなぁ。
ラダックのハイライトは何と言っても、標高5,000m以上もある山を車で越えて行った、パンゴン湖だ。湖はとてもきれいだったはずだが、よく覚えていない。
道が悪すぎたことの方が、よく記憶している。車内で、体が上下左右に絶えず激しく揺られ続けて、吐くかと思った。おまけに標高が高すぎるのと、長時間のドライブ（往復8時間くらいだったかな）で、ホテルに戻った後に体調を崩した。その後、スリランカへ行ったものの、病院送りになったんだ。パンゴン湖は、今、さぞ人がいなくて静かだろうな。
モモを食べるだけで、色んな旅を思い出せて幸せだ。次は一体いつ、海外旅行へ行けるんだろうか。
