わたしはわたし👞

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11/7(火)チベット仏画を描いてみたけれど・・・

今日はHimalayan Art Museumで、3時間のチベット仏画教室に参加することにした。

美術館に着き、まずはオーナーのマダムに挨拶する。マダムはサリーのようなものこそ着ているが、東アジア人に似たような顔の作りだった。もしかしたら、インド人とチベット人のハーフかも知れない。

さて、日が差し込んで明るく、とても温かい教室に移動する。地べたに置かれた座椅子に座り、45℃に傾けられた机を前に仏画を描くようだ。

今回の私の先生は20代と思われる、とてもきれいなインド人女性で、私の横にずっとついて描き方を教えてくれる。

「焦らずに、1つひとつ、ゆっくり描いていきます」

ブッダの顔を仕上げるのがゴールなのだが、まずは、白紙に所定の線を引くところから始めるらしい。この線を頼りに、ブッダの顔を左右対称に正確に描いていくのだそう。

「この線は少しずれていますね。やり直しです。全て完璧でないといけないのです」

線が正確に引けていないと、あとで描くブッダの顔が正確な大きさや対称さを失うとかで、かなり厳しい。

私は手先がもともと器用ではなく、また細かいルールで縛られるのが大嫌いな性格なので、だんだん発狂しそうになってきた。

ブッダの顔を描くのも、ありとあらゆる顔のパーツの長さを測り、見本と一寸の狂いもないように描いてゆく。

あまりにも細かいので、途中から

「早く終わってくれ・・・」

と心の中で唱えてしまった。

そして、しまいには、高いお金(ランチ付きで3,000ルピー)を払って、私はここで一体何しているんだ?と、自分のことがよく分からなくなってきた。

気づけばもう13時半。タクシーは14時まで待ってもらう約束だから、早くしないと!

先生とマダムの使用人と思われる人たちと、急いでランチをかき込み、その後、時間内になんとかブッダの顔を描き終わった。最後はルールを無視し、とりあえず形になるよう、サササッと描いてしまったが。

仏画教室を終えた後、窮屈でたまらなかったので、いつものハイキングコースを歩く。そして、山頂にあるチャイ屋で、マサラチャイを飲みながら思った。

「なんでもやってみんと、わからんもんやな」

あんなにやってみたかったチベット仏画教室は、まるで何かに耐える修行のようだった。仏画を描くというのはそうゆうことなのかもしれないが。

早く仕上げようと焦る。細かいルールに縛られるのは窮屈。一度もう嫌だと思うと、忍耐力がまるでなくなる。しまいにはルールを無視する・・・。

今日、改めて、そんな自分を認識したのだった。

#インド #ダラムサラ #旅行