ちゃんとお釣りをください(泣)
ハノイを訪れた時だった。街をブラブラしていたら、道端で売られている小さな丸いドーナツに目が留まった。味見させてくれると言うので、試食したら、ベトナム人のお姉さんの目がキラリと光った。
「お姉さん、きれい!」「1袋10,000ドンだよ!安いよ!」
などと言いながら、買うとは言っていないのに、ドーナツを勝手に袋に入れ始めたではないか。
仕方がないなぁと思いながら20,000ドン札を渡すと、お釣りをよこさずに、20,000ドン分のドーナツを入れて渡された(笑)。
おいおい、という顔をしたら、お姉さんはかぶっていた笠帽子を私の頭にひょいと被せて、記念写真を撮ってくれるという(笑)。
もうお手上げ!私の負けです。
20,000ドンはたったの約100円だし、まぁいっか。
どこか憎めないこのお姉さんとのやり取りが、ベトナム旅行をより楽しいものにしてくれたのだった。
ぼったくり率、高すぎだろう
空港から、タクシーに乗った。ホテルに着いたので、メーターに表示されている168,000ドンを払おうとすると、運転手が「追加で100,000ドン要る」と言う。
メーターに168,000表示されているだろうが!と言っても、相手は「英語がわかりませ~ん」というふりをするばかり。らちが明かない。しかも、私のスーツケースはトランクに入っていて、金を払わないと取り出せそうにない・・・。
100,000ドンは当時2016年のレートで、約500円。ため息をつきながら、追加の100,000ドンを払ったのだった。英語、絶対に分かってるよね?!
お礼を言いなさい、お礼を!
フエで、日本語がペラペラのベトナム人ガイドが案内してくれる、プライベートツアーに申し込んだ。
5月のフエはとにかく暑く、この日は42度だった。暑さで頭が朦朧としてきたので、個人商店でアイスクリームを買おうとレジに持って行ったら、ベトナム人ガイドが無言で自分のミネラルウォーターもそっとレジに忍び込ませてきた。
払ってやっても、何のお礼も言わない。
ミネラルウォーターくらい払うけどもね。ありがとうとか、Thank youとか、谢谢とか、何かお礼言ったらどうなの?!
私はベトナムが好きで、これまで5回以上訪れているのに、毎回必ず一枚上手のベトナム人にぼったくられるのが悔しくてしょうがなかった。
コロナで稼げなかった分を取り戻すため、彼らは今さらに知恵を絞って、上手に商売をしてくるに違いない。
そんなベトナムに行きたいような、行きたくないような・・・。勝てる気がしない。