わたしはわたし👞

~国内外を転々としながら楽しい生活をめざして奮闘中~

もはや鬼コーチ?!教師魂に火がついた中国人のスパルタ指導

ある日、お互いの言語を学び合っている中国人の言語交換パートナーと、Skypeで雑談をしていた時のこと。「来月に中国語の口語試験を受けるんだけど、難しすぎる」と少し愚痴ったら、「じゃあ、今からちょっと練習してみよう」ということになった。そこで、文章の音読を練習してみることに。

 

私がたどたどしい中国語で文を読んでいるのを、彼は忍耐強く聞いていた。読み方が分からない単語があって読むのが止まるたびに、何と読むのかを教えてくれる。そして、読み終えた後に、彼は豹変した。「もっと中国語のリズムをつかむんだ!文章を区切ったり、感情をこめて強く読んだり。ちょっと僕が読んでみるから、聞いてみて!」。は、はい。よろしくお願いします。さすが、元学校の先生。急に熱血指導のスイッチが入ったらしい。

 

彼が文を読む。「夏夜,我望过一叠有一叠的青山在暗夜中呈现的哟嘿的剪影。はい、読んでみて!」私が復唱する。「夏夜,我望过一叠有一叠・・・一叠有一叠ってどういう意味?」「連なったって意味」「へぇ、一叠有一叠的青山在暗夜中呈现的哟嘿的・・・哟嘿ってどういう意味?」「えぇっと、なんだろうな。とにかく黒いってことだよ」。なんだそりゃ。中国人が分からない単語を、日本人の私が分かるわけない。「はい、じゃあ、次の文章を読んでみて!」ヒィー!!まさか、この20-30行ある文章を全部読まされるのか?!

 

その後も、彼が読む文章を聞いては私が読み、リズムやピンインを訂正されてはまた読むということを繰り返した。彼は普段、落ち着いた温和な雰囲気なので、熱心に指導してくれたのがなんだか新鮮だった。そして、とてもありがたかった。一年以上、こうしてSkypeで話しているけれど、意外な一面を発見した気がする。

 

「週末に関わらず、平日も練習したければ連絡してくれたらいいから」とのことで、どうもありがとうございます。でも大丈夫でございます・・・。次にSkypeで話すまでにきちんと練習しておかないと、怒られそうだ。

 

以前は、私が彼の就職活動のエントリシートの書き方を熱心に指導し、今回は、彼が私に中国語の音読を熱心に指導する。まさに、言語交換パートナー。彼は日本のとある会社に就職が決まり、日本語を使って仕事を始める。もし将来、私も中国語で仕事をすることができたら、面白そうだ。それにしても、互いの言語を学び合いながら、共に成長できるってすばらしい!